令和2、3年度と見付天神裸祭では、コロナ禍のため一部の神事を除いては大半の諸行事が出来ませんでした。令和2年度11月の保存会理事会で、何年かかろうが何時か令和元年度までやっていた裸祭の諸行事を完全復活させよう、そしてその復活の過程で毎年、感染対策をしてできることはやろう、と約束し合いました。令和4年度の「できること」とは、「無観客」で「事前登録した者だけの参加」でソーシャルディスタンスを取っての「できること」となりました。
今年の春、第6派の後に開催された横須賀の三熊野神社の祭礼、浜松祭りの凧揚げを見させてもらいました。参加者、特に子どもたちの笑顔の輝きが忘れられません。見付にもあの笑顔が戻って欲しいと切に願います。感染対策を十全に実施し、安全に、将来の完全復活のときの笑顔のため、今年度「できること」をみんなでやりましょう。
会長 中山 正典
今年の見付天神裸祭も9月1日の祭事始めに始まり、4日浜垢離、7日大祭と暑さ厳しいなかでの開催が予想されます。梅雨明けの状況やまた最近の異常気象や感染症などまだまだ予断を許さない状況ではないかと思います。気温の変化による体調不良、そして熱中症などくれぐれも体調に気をつけていただきたいと思います。
昨年は多くの方々に見付裸祭りをお見せすることができました。久々に活気あるお祭りではありましたが、一部ではしきたりを無視した行動がとられ保存会として満足いく結果を得ることができませんでした。
今年は東西のスロープを廃止して、安全柵を拝殿まわりのぬれ縁外に設置させていただきます。これにより一般の観客の皆様には拝殿まわりのぬれ縁上での見学ができなくなります。い一年に一度の祭典を心待ちにしていらっしゃる方々には大変申し訳ございませんが、安全対策ならびにスムーズな運営を本年度の目標に掲げ、検討をかさねてまいりました結果でございます。どうぞご理解をいただき、ご協力をお願いいたします。
伝統文化を継承していくなかで、参加者の拡大の問題や日々発展するスマートフォンなどの情報機器との歩み寄りなどまだまだ課題山積ではございますが、今後とも各方面の皆様のご意見を伺いながら裸祭りの火をともし続けてまいりたいと思います。
また本年度は新たに浜垢離に参加してくれた子どもたちに浜ごりしっぺいスタンプを用意いたしました。たくさんの子どもたちの参加を期待しております。
どうぞよろしくお願いいたします。
実行部長 伊藤 兆彦
一言ご挨拶申し上げます。
見付天神裸祭は8日間のお祭りです。そしてその間、最初の祭事始め以後全ての祭典が清めのお祓いをお願いする祝詞になります。神様が通る道を清め、心身を清め、道具・境内を清め、神輿の担ぎ手を清め、さらに触れ番によって道を清め、お帰りには猿田彦によって道が清められと。矢奈比賣命が外に出るにあたり「不浄は厳禁」の表れだと思います。祭の起源は分かりませんが当時の人の神様への半端無い思いが伝わります。
『是非見に来て下さい』。しかし残念なことに神様の神輿が渡御する所は見られません。町中一軒一軒の全ての明かり信号機・自販機まで消して闇夜を作ります。スマホの明かりも注意されるのは当たり前ですのであしからず。電力の無い時代からのお祭り、氏子中にご理解頂いているからこそ出来るお祭りです。
各地のお祭りで順風満帆というところは無いでしょう。一番の問題は人出不足です。少子化よりも祭離れです。どうか皆さん地元・自治会・祭典事にご協力をお願いします。
宮司 久野 隆
見付天神裸祭保存会 見付天神裸祭映像記録制作委員会 平成26年度制作 |
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